失敗例から学ぶ介護職の目標設定のポイント

スキルアップとモチベーションの維持は、介護職の目標設定での重要なテーマです。
目標を設定するためには、ある程度具体的な内容であることはもちろん、現実可能な内容であることも求められます。
この点を見誤ると、失敗してしまうケースも多いです。
失敗例としてよく見られるのが、資格の取得などスキルアップの目標設定のケースです。
具体的に取得したいスキルや資格を決めたうえで期限も定めて目標設定したのはいいものの、仕事が忙しくてとても勉強している暇がない、準備が整わないまま時間ばかりがどんどん経過して焦ってしまうといったことが、モチベーションの低下や肝心の介護の仕事における集中力の低下などの問題を引き起こしてしまうのです。

周囲の環境の変化で、目標設定が狂ってしまうケースも見られます。
目標とする先輩がいる、今現在働いている環境でスキルを磨いていきたいといった理想から目標設定したのはいいものの、環境の変化でそれが崩れることもあります。
例えば先輩が辞めてしまった、あるいは人手不足の影響で勤務環境に大きな変化が生じたことなどです。
いずれも、人の出入りが激しい介護業界ではよく起こりうることです。
土台となる勤務環境が変化したため目標設定が現実的なものではなくなり、やる気やモチベーションが大きく損なわれてしまうのです。
このように、本人の努力ではどうにもならない部分で設定した目標が実現不可能になる可能性があります。
目標設定の際には現実的な視点を重視するのはもちろん、ある程度の環境の変化に対応できる柔軟性もほしいところです。